週間?アキバウォーカー
秋葉原散歩日記

20001/04/24 (火) レスキューPCと裸電球

マイクロサーバへの憧れ

静音化PCへの取り組みについては何度もここで取り上げて来ましたが、 最近は機能をしぼって非常に小型なサーバが人気です。

これらのサーバはルータや組み込みを目的として設計され、 非常に小型であるがゆえに明確な目的にしたがって機能も限定されており、 結果的にファンレスになっていて非常に静かです。

例えばぷらっとほーむのOpenBlockSやワイルドラボの LAMBルータなどは非常に心惹かれます。

そして何よりマイクロサーバは非常にコンパクトです。 コンパクトであるということは設置面積が小さいことを意味しますから、 日本の住宅事情にマッチします。

また、日本人は小さなものに対する執念が強く、 高機能な物を小さなところに押し込めるのが非常に得意ですし、 そういうものを見ると、なぜか興味を惹くものがあります。

マイクロサーバの欠点

マイクロサーバには、設置面積や静音の面でメリットが大きいのですが、 やはり機能をそぎ落している部分では見劣りします。

例えば性能面では低発熱のメリットとひきかえにパワー不足が否めません。

更に、拡張性も低く、いわゆるPCの汎用部品は大きすぎて使えなかったり、 そもそもコネクタがなかったりします。

目的を特定しているがゆえに使い回しがききにくい点もあげられます。 そういう意味では高価に感じるところもあります。

発想の転換

それではスペースも食わず、処理性能も高く、 汎用的に使い回せる商品はないものか。と考えると、 MicroATXやFlexATXで非常に小さいマザーボードを購入し、 ケースから自作するという方法しかないかなぁと思われます。

Green ComputerのMUON等は理想に近いスペックなのですが、 いかんせん価格が高いような気がしてなりません。 まぁ、自作したらこのくらいの価格になるのでしょうから、 価格はそれなりかな。

さて、ここで気になる商品が。

Assist PCという商品です。

これはPCIカードに普通のマザーボードの機能が搭載されているという代物で、 PCIカードにCPU, メモリ, VGA (i810のオンボード), LAN (カニチップ), サウンド (i810オンボード), FDDポート, IDEポート, USBポート等の必要充分な機能が搭載されています。

PCIカード上にまともなPCが完全に実現できるわけです。

特殊なコネクタは一切なく、全てPCの汎用品が流用できます。

この商品はもともと時代遅れになったPCのPCIバスに挿して、 甦らせようというのが目的だったらしいです。

しかし、この商品を使えばPCのなかにもう一台のPC が存在することになるわけです。 これは言い替えると一台マシンが増えてもスペースは減らないという 夢のような話が現実となるのです。

これまでスペース削減のため小型PCを購入したものの、 古いマシンを捨てないがために単に一台マシンが増えただけ、 という情けない状態に陥った私にとってはこれぞ理想といったところでしょうか。

きたるべき常時接続時代に向けてサーバにするもよし、 普段は使わないWindowsにするもよし、いろいろと応用がききそうです。

しかし高価すぎる

しかし、問題が一つあり、それは価格でした。 こういう数がはけにくいものにありがちな、

どこの店でも同じ値段攻撃

で、結託したかのように39800円です。 いかに集積度が高いとはいえ、今どきi810マザーに四万円は出せません。

ってことでほとんどあきらめていたのですが、 某掲示板で19800円との情報が。

さっそく現地に飛んだんですが、残念ながら売り切れです。

ま、どうせ使えないさ。ムダムダ!

と負け惜しみを言って忘れることにしました。

しかし、数日後に再び特価での放出情報を入手!

あきらめ半分で現地に飛んだところ、数台の在庫があるじゃないですか! 数台の在庫があることで逆に不安になり、

なんで前回はすぐになくなったのに、 今回はやたらと残っているんだろ?

などと悩むこと数分、

買わずに後悔するよりも、買って後悔したほうが良い

という格言 (?) を思いだし、購入に至りました。

で、何に使うの

ルータにしようかと思っていたんだけど二つ付いている NICのチップのうち一つは本体にとられてしまうので Assist PCには一つしか見えません。つまりルータにはできないわけです (USB NICという手はあります)。

さらに困ったことに、マシンのリブートができないのです。 厳密にいうと、電源断はできるが電源オンができないのです。 電源オンを行うためにはPCI スロットを提供している元マシンのほうを再起動する必要があるそうです。

つまり、元マシンをリブートするとAssist PCもリブートされてしまうのです。 これでは、Assist PCに重要なサービスを動作させることは難しくなります。 逆に、Assist PCをリブートしたくなる場合には元マシンもリブート (!) しなければならないので、 元マシンのほうにも重要なサービスを動作させることが困難です。

つまり、 二つのマシンが非常に密に結合したサービスを提供するように構成するか、 再起動しても困らないクライアント的なマシンとして構成するしかないのです。

さて、どうしたもんかなぁ。って、何のために買ったんだっけ!!!

しかし、買ったはいいけど完動させるためのパーツが必要です。 CPUとかメモリとかHDDとか、ってやっぱりもう一回部品買い出しが必要ですね。

おそるべし、裸電球

最近引っ越しました。

今まで住んでいたところは照明が備え付けられていて、 何も困ることはなかったんですが、今回の部屋は照明器具が一切なく、 夜になったら真っ暗になってしまいます。

それでは困るということで近くのダイエーに照明を買いにいきました。 いちおう良さそうな照明があったのですが部屋数分の在庫がなく、 一つしか買えませんでした。当座をしのぐためには一部屋だけでもまあいいか、 ということで他の部屋の分を予約して帰りました。

新しい照明が来るまでに

とは言うものの、一部屋だけしか照明がない、というのはあまりにも不便だね、 ということで何らかの対策が必要だと考えました。

古びた電気スタンドなどを使ってごまかしていたんですが、 どうにもなりません。困ったなぁ、ということをある人に相談したところ、

うちでは裸電球を使ってたよ、けっこう使えるんだよ。

というアドバイスを頂戴しました。

裸電球というと天井から直接コードが垂れ下がっている昔のイメージが強く、 最近のマンションについているようなローゼットには取り付けられない、 と思っていたのですが、そうではないとのこと。

なるほどー、ヤマギワとか行けばありますかねぇ。

と聞いたところ、

ヤマギワならあるでしょう

とのありがたいお言葉。

さっそくヤマギワに直行です。

はじめてのヤマギワ

ヤマギワといえば高級な照明がきらびやかに光り輝く豊かさの象徴 のような店です。当然ですがヤマギワでの買物は初めて。

初めてのヤマギワで裸電球のソケットを買うとは思ってもみませんでした。 高額商品が並ぶ中でちょっと恥ずかしくなりながらも 裸電球用のソケットと電球を買いました。

どんなんかな

これがソケットです。非常に単純な構造で、 ソケット部分も針金をうまく利用しコスト削減に工夫の跡が見られます。

商品説明です。 しかし、シーリングとかレセップキャップなんて書かれてもわからんです。

ソケットを裏返すとこんな感じ。必要最小限ですな。

これが電球です。

ソケットの包装に電球の種類の指定があり、 これを使えと書いてあります。

電球なんてどれでも同じだろ、と思ったものの、 点灯したとたんに切れたり、熱を持って発火したら大変なので、 ここは安全を優先し、純正品を買ってしまいました。

しめて470 円。これで照明の代わりになれば安いもんです。

これでしのげるのかな

もっとも裸電球にそれほど期待していたわけでもなく、 まぁ、とりあえず電気スタンドはカッコ悪いし、 ちゃんとした照明買うまでつなげればいいや。ぐらいに思っていました。

家に帰り、さて、どんなもんかなぁ、 と思いつつソケットと電球をセットし、スイッチオン。

あ、すげ、明るい

思った以上に明るいのです。 それまで使っていた電気スタンドなんかよりも断然明るいのです。 これには驚きました。

素直に脱帽です。期待していなかった自分を恥ずかしく思い、 裸電球を勧めてくれた某氏に感謝であります。

今回の買物が今のところ今年のナンバーワンヒットです。

購入物

食事

今回は急いでいたので食事はなしです。