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週間?アキバウォーカー
秋葉原散歩日記

 

2000/08/12,13 (土日) 泣き笑いベアボーン

週末の土日を費してベアボーンPCを作りました。

小型サーバをもくろんでいたんですが...

詳しくは、中身を御覧くださいませ。

購入物

品名 価格 購入店 備考
BookPC (BK01)
(PC Chips?)
18800 コムサテライト3号店 ベアボーンPC 8/13
PS2マウス (OK520)
(A4Tech)
300 ソフトアイランド秋葉原店 8/13
LCT15
(Qutantum)
9200 PCiN秋葉原 8/14
セカンドファン (DSF-60L/15)
(Justy)
1580 Custom 6cm角で厚さ15mm,8/14
ファンガード(TKFG1)
(Qutantum)
200 ツクモ9号店 8/14
電源タップ
(N/B)
1200 山紘電線 8/14

けっこう使っちゃいましたねぇ。

ベアボーンPCとは?

最近は、ベアボーンPCが広く売られるようになりました。ベアボーンといっ ても熊の骨という意味ではなく、裸の骨という意味でしょう。つまり、PCの骨 組みとなるケースにマザーボードやFDDなどを取り付けた、いわば半完成品の ようなものです。

ただし、ベアボーンといっても定義がはっきりしているわけではなく、 CD-ROMがついていたり、キーボードやマウスがついていたりとさまざまです。 ショップとしては、

  • ある程度まとまった数の部品をさばくことができる
  • 売れ残った部品をベアボーンという名前で整理することができる
  • 足りない部品も自分の店で買ってくれるかもしれない

などのメリットがあり、ユーザとしては、

  • 意外に面倒くさいマザーボードの取り付けや、FDDの取り付けが不要に なる
  • CPUやHDDのスペックを自分で自由に決めることができる
  • 同じ部品を単体で買うよりもベアボーンとして買ったほうが安価である
  • 箱が一個ですむので持って帰るのが楽である

などのメリットがあります。

ただし、古いマザーや粗悪なケースをつかまされる可能性もあるので、ベ アボーンを構成している部品に関する選球眼が必要になるともいえるでしょう。

ベアボーンPCのユーザ像

マニアックな自作派にとっては、マザーボードを自分で選べないという時 点であまり選択しないかもしれません。逆に、自分でマザーボードを選び、苦 労してケースに取り付けることそのものを楽しみとしているため、値段を除い てはベアボーンPCを購入することはないでしょう。

しかし、あるジャンルのベアボーンに関しては別です。それは、小型PCで す。小型PCはケースとマザーボードとドライブ類が高い密度で構成されます。 つまり、ある程度使う部品をはじめから考慮した設計になっていなければ小型 化は難しいわけです。

そういう点からも小型であることを売りにしたベアボーンPCは、マニアッ クな自作派にもよく売れているようです。

小型ベアボーンPCのBookPCとは?

さて、にわか小型PC野郎と化した私は、小型のベアボーンPCを探していま した。なかでも、BookPCという名で売られているBKi810シリーズはとても気に なる存在でした。

BookPCの特長としては、

  • 数ある小型ベアボーンPCの中で特に小さいサイズ
  • PCIバスやシリアルポートもない割り切った設計
  • 付属品の豊富さ (内臓モデム, キーボード, マウス, スピーカ, 本体ス タンド)

などがあると思います。

以前紹介したNLXに比べると

  • PCIバスがない
  • CPUがCeleron使用可能
  • 豊富な付属品付属品
  • 怪しさ加減
など一長一短ですね。

なぜ、いまごろBookPCなのか?

このBookPCですが、わりと前から売られていました。その小ささに惚れこ んで何度も買おうと思ったものです。以前購入したNLXマシンと迷いに迷った のですが、結局BookPCは選びませんでした。

もっとも大きな理由としては、FreeBSD+XFree86でi810のディスプレイドラ イバが動作しないということでした。i810を動作させるにはagpartというモジュー ルをカーネルに組み込む必要があり、そのモジュールは当時Linux用しかなかっ たのです。

もちろん、FreeBSDで内蔵モデムはおそらく使えないだろうし、 熱対策や静音化も難 しいという理由もありましたが、決め手はXFree86でした。

しかし、この状態は改善されました。FreeBSDのメーリングリスト (freebsd-users -jp) でi810でXFree86が動いているらしいというメールを読 んでしまったのです。そのメールは、最新版のFreeBSDなら使える*らしい*と いうものだったので、本家のメーリングリストのアーカイヴを検索し、おれで も何とかなりそうだという感触を得たのでBookPCの購入を決意したのです。

情報収集している時が一番楽しかったりして...

さて、こういう癖のあるマシンを買うのはやっぱり心配です。そこで、 Webをさすらい、BookPC関係のページや掲示板を読みまくり、いろんな情報を 仕入れました。

特に掲示板は非常に濃い内容で、

  • 本来PPGA版のCeleronしか使えないはずのBookPCでFC-PGAが使える
  • 同じように見えるBookPCもいくつかバージョンがあり、マザーボードの バージョンもいくつかあるらしい
  • FDDドライブの下にCPUソケットがあるFC-PGA版は放熱性がよくないらし い
  • オンボードのLANチップのドライバはFreeBSD用もあるらしい
  • FC-PGA正式対応版の登場でPPGA版の値段が崩れているらしい

などの重要な情報を得ました。

もともとCPUスペックにはあまり興味がなく、むしろ静穏性を重視している ため放熱性に問題のあるFC-PGA版よりもCPUクーラが自由に選べる旧版が購入 対象に決定しましたF。旧版がFC-PGA版よりも少し安い値段で売られているの も魅力的です。

しかし、市場の動向はFC-PGA版が主流で旧版を手にいれるのは少し難しい 状態でした。どうしても旧版が欲しかったので、しばらく市場を観察していた のですが、旧版は値崩れを起こすこともなく、緩やかに市場から姿を消しつつ ありました。買えなくては意味がないので、その時点の最安値を探し購入する ことになりました。

もともと、Faithで19800円の在庫を確認していましたが、Web上の掲示板で は19800はFC-PGA版の最安値価格なので、旧版を19800円で買うのは悔しいとこ ろです。

探せ!! 最安値!! 歩け!! 秋葉原!!

そして、あてのない秋葉原の巡回を開始しました。

BookPCを扱っている店はそれほど多くなく、T-ZONE PC DIY (国内で BookPCサポートもしているトヨムラがやっている)、ALPHA (PC Chipsのマザー ボードを扱っている)、ZOA、カクタソフマップ、ツクモ、Faithなどはコンス タントに在庫を持っているようです。ALPHAを除けば比較的有名店で、商材の 回転もよいため、旧型を見つけることは難しいようでした。たまに見かけても、 展示品だったり、それほど安くなかったりと購入の決め手にはなりませんでし た。

FaithとALPHAには19800円で在庫を持っているようなので、どちらかで買お うとほぼ決心しながら巡回していました。しかし、巡回当日はパチンコ屋のよ うなコムサテライト3号店が開店したばかりで、開店セールを行っていました。 そのなかに、旧型BookPCがあったのです。

価格も18800円で巡回した中では最安値でした。しかも、サンプルとしてお かれているマザーボードを確認すると、CPUソケットがFDDの下にない旧型基板 で、型版もBKi01ともっとも古い型版のようです。

これは買いだなー。とぼんやり見ていたら目の前で一台売れていきました。 残り数台で、おそらく在庫は目の前にあるものだけなのでしょう。決断し、購 入しました。まぁ、いい買い物でしょう。

空けてみて

小型PCとはいえケースとキーボードなど付属品も多く、結構重い箱をえっ ちらおっちら持って帰り、早速開封です。

やっぱり付属品が豊富です。CPUとメモリとHDDさえあれば本当にすぐ使え るベアボーンキットですねぇ。まぁ、キーボードもマウスもそれほどいいもの ではないですが、ないよりはマシです。スピーカーはACアダプタが付属してお り、以前買った安いスピーカーよりも良い音がしそうな雰囲気だったりして複 雑な心境でした。

ひとつだけ気になったのは、CPUファンがついていたことでした。FC-PGA版 にはCPUファンがついているはずですが、旧型にはCPUファンがついていないは ずです。これは、FC-PGA版のCPUがFDDの下に来るため、背の低いCPUファンし か取り付けられないために (ある意味仕方なく) 付属しているはずでした。

まぁ、旧版にもつけるようになったんだろう。ぐらいに思いながら、ケー スをあけました。

ガーン。CPUソケットがFDDの下にあるー!!

なぜだー!!

FC-PGA正式対応もしておらず、CPU位置も最悪じゃぁ意味ないじゃん。やら れましたね。展示されているサンプルの基板まで確認したのですが... まぁ、 FC-PGA版が安く手に入ったという気もしますが、それならそれで店側は何らか の掲示をしているはずなので、とにかく、なんとも中途半端な代物を手に入れ てしまったことになりました。

気をとりなおして動作確認

とりあえず、現在使っているCeleron400、128MbyteのSDRAM、6.4Gbyteの HDDを取り付けて動作チェックすることにしました。

ケースを開けるとこんな感じです。

前回のNLXマシンでもそうでしたが、小型PCは部品がぎっしり詰まっている 上に、ケーブル長にも余裕がないので非常に組み立てにくいです。このマシン は初心者向けのような感じで売られていますが、組立てに関しては上級者でも わりと面倒くさい部類に入る気がします。

まず、ドライブ部分を取り外します。

CPUとCPUファン、メモリを取り付けたところです。

ハードディスクは、ドライブ部分の後ろにくっつけます。

全体像はこんな感じです。

で、元に戻して完成です。

初めての電源投入!!緊張の一瞬です!!

さて、電源を入れましょ。

フィーーーーーーン!!!

う、うるさい...

話には聞いていたけどうるさいです。二つのファンがかなり大きな音を立 てて、耳ざわりです。

瞬間的に、

これは静音化せねば!!

と思ったことはいうまでもありません。

ファンの音をなくすのだ!!

まずはファン関係の静音化です。

このマシンには、電源ファンとCPUファンの二つがあります。まずは電源ファ ンの静音化に取り掛かりました。

実際に電源を動作させてみるとファンそのものがうるさいので、ファンを 静音タイプのものに取り替えることにしました。

ただし、この電源についているファンは6cm角で厚さが15mmです。 通常の6cmファンは多くの物が厚さ25mmなのでそのようなファンをまず探す事か ら始めなければなりません。

難航するファン選び

そもそも、 このタイプのファンはあまり店頭に在庫してありません。25mmのファンはかな りの店で見ることができましたし、山洋の静音タイプのものも売っているよう でした。しかし、15mmタイプとなると在庫を探すだけでも一苦労です。

とにかく、前回山洋の静音タイプファンの静かさに感心した私はどうして も山洋の15mm厚静音ファンが欲しかったので、かなりの店を転々としました。

PCカスタムという店はビルの上の階にあり、店舗も狭いのであまり注目し ていませんでした。しかし、ファンやヒートシンクに関してはかなりの種類を 取り揃えており、この店のコアコンピタンスになっているようです。

店員さんに山洋の15mm厚の静音タイプのファンが見つからない旨を話した ところ、どうやら発売されていないようだということを聞きました。

この店員さんはファンに詳しいようで、いろいろと相談してみたところ、

  • 回転数の少ないものを選ぶべき
  • 国産のファンは高く、輸入ものは安いが品質は国内産のものがよい
  • 回転数がわからない場合にはアンペア数の小さいものが静かである

などの情報を得ました。

その店に在庫されている15mmのファンは回転数とアンペア数がすべて書か れたパッケージになっているので、選ぶのは簡単でした。が、山洋のファンは 回転数が高いにもかかわらず、アンペア数が小さいという不思議なファンでし た。

そのことについても聞いてみると、

  • アンペア数が大きいということはそれだけ力をいれてファンをまわして いることになる
  • アンペア数が小さくても回転数が出ているということは、ファンそのも のの性能が高いことにほかならない

ということでした。やはり、山洋のファンは品質が高いんだなぁと感心し つつ、結局は回転数の小さいほうを選択してしまいました。値段も安かったし ね。

また工作ですか...

さて、購入したファンは電源供給を行うためのコネクタが 通常の電源ケーブルから給電するように作られています。 もともとケース用ファンなので当然と言えば当然です。 しかし、このコネクタでは電源基板上にあるコネクタに接続できません。

右側が購入したファンのコネクタで、左側が外したファンのコネクタです

てことで、また電子工作が必要になりそうです。工作自体は簡単で、もとも とあるコネクタを切り離し、リード線にかしめ金具を取り付け、もともとつい ていたファンのコネクタに付け替えるだけです。早速、かしめ金具を探してパー ツショップを見たのですが、そんな金具を単体で売っているわけがないという ことを店員にいわれてしまい、あきらめざるをえませんでした。

古いファンのかしめ金具をはずして流用することも考えましたが、かなり こまかく面倒な作業になりそうなので、電源から出ている通常のコネクタから とることにしました。

さらに静音化するための工作その2

どうせやるなら徹底してやったほうが良いだろうということで、電源の風 を排出する口の加工を行うことにしました。この排出口は鉄板を網状にくりぬ いた形になっています。この鉄板に風があたると風切音が発生するそうです。

風切音をなくすには、この網状になった部分を切り取ってしまうとよいそ うです。しかし、切り取った部分の後ろにはファンが取り付けられるので、 ファン動作時にこの部分にいろいろなものが入ってくることになります。 これは危険ですし、 ファンを傷つけてしまうことになります。

それを防ぐのがファンガードです。

ファンガードはファン用の穴を保護するための針金で作られた部品です。 大きさにもよりますが200円から300円ほどで売っています。そもそも安いもの ですが、200円と300円では50%も値段が違うと思えば、少しでも安いところで 買いたくなるのが人情です (セ、セコイ...)。

まぁ、いろいろ見た中で一番安かったツクモで購入しました。

さて、電源の加工とファンの取り付けです。

まず、鉄板をペンチでねじり取ります。

こんな感じで少しずつ。

ふう、結構時間がかかったけどこんな感じ。

ここで、休憩。電源の中身はこんな感じ。

で、ファンガードを取りつけて、ファンを取りつけて完成でーす。 なんとなく前よりも高級感が出た気がするのはファンガードのせいかな。

はい、次はHDDを静音化しますよ

次の静音化の対象はHDDです。

ケースの構造状、HDDをくるむような加工はできないので、もともと静かな HDDを選択するしかありません。

で、前回のQutantum LCT10に味をしめた私は、LCT10よりも回転数の少ない LCT15を選択しました。

LCT20シリーズにも容量はいろいろあり、悩みどころなのですが、プラッタ 枚数が一番小さいなかで最も容量の大きい15Gbyteのタイプを購入することに しました。

LCT20は大体どこでも同じような値段なので、適当に見た中で一番安かった PCiN秋葉原で購入しました。HDDは結構ここで買っているような気がします。

例によって安っちいQuantumの袋に代わりばえのしないHDDですね。

後ろの基板はこんな感じ。って、別に面白くもないね。

さて、実際に使ってみた感想ですが、他の部品がうるさくてHDDの音が聞こ えません。たぶんLCT10を超える静けさのはずなので問題ないでしょう。さす が、静音化を目指して設計されているだけのことはあるもんだ。って、感心し てますけどQuan tumのHDDは最初は静かだけどだんだんうるさくなるという噂 を聞いたこともあり、ちょっと心配です。

で、結果はどうなの

さて、さまざまな静音化を施し、結果的にはどうだったんでしょうか。

だめですー

はっきりいって、うるさいPCです。そりゃぁ前よりは静かになったかも しれませんが、ちょっと静かな夜には耐えられない騒音です。

原因は、安物ファンがそれほど静かではない事と、CPUファンがうるさい事 が原因です。CPUファンはこれまた特殊で、10mmの厚さのファンなので そもそも製品の選択肢がありません。

もちろん、電圧を落としてファンの騒音を小さくする事は可能です。 しかし、もともと放熱性の悪いPCなので電圧低下に伴う風量減少は 危険なので無理です。

ということで、このPCはたまにつかうマシンとして活躍して頂く事になりま した。

もちろんすべてのデバイスは正しく認識され、 サウンド、ディスプレイ、LAN、モデムとすべてひっくるめて 快調に動作しています (Windows2000で)。 これって、相当お買い得だったんだなぁって思います。

ちなみに、FreeBSDですがディスプレイとLANは使えますが、 モデムは構造上ほぼ不可能、サウンドはFreeBSD3.Xなら使えますが、 4.Xの場合まだサウンドドライバができていないようです。 メーリングリストでは作業者募集中のようですね。

そのうち、心の中の減価償却が終ったらがんがんに改造をかけようと思って いますから、こう御期待。

その他の買物その1

PS/2マウスが一つ必要になったので買う事にしました。

選択基準はただ一つ、

安い事

です。

目標は300円台です。すぐ見つかるだろうと思っていたのですが、 さがしてみると激安マウスはなかなか見つかりません。

その中で見つけたのがこの300円マウスです。 ばっちり使えます。問題はありません。

しかし、300円でなんで作れて売れるんだろう。不思議だなぁ。

その他の買物その2

またもやテーブルタップが足りません。

例によっていつもの店で、いつものテーブルタップを買いました。 これで何個目だろう。 って数えてみたらこのタイプのテーブルタップは4個ありました (すぐ見える物だけで)。

差し込み口が可動式なのとノイズフィルタが付いていて、 狭いところでも使えるスリムなテーブルタップなので けっこう気に入っています。

食事

ジャンル 食べたもの
典座 ラーメン 典座ラーメン
中華料理 雁川 中華 パーコー麺
万世 にく 万カツサンド

ずいぶん前なので、忘れたなぁ。まぁ、無難な物を食っているわな。


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